私の恋愛マニュアル
「私、雄大さんのこと、好きです。恋愛感情として。男として。」
脚本家としてデビューして二年目のことだった。
私の三作目となるドラマ
「ゴジラウーマン」が国民的大ヒット
初めて田代監督とも雄大さんともお仕事をした作品だった。
そのドラマのクランクアップの打ち上げの後
雄大さんの車で自宅マンションまで送ってもらった私
マンション前に止まった車の中で私はそう告白した。
少しの沈黙の後
「うっわー。ははは。ビックリしたよ!いやいや、柊ちゃん、やめときなよ?気持ちは嬉しいし有り難いけどさ?」
「本気です。一緒に、仕事をしてきて雄大さんに学んだこと宅さんありました。ドラマが終わった今でも、これからもお互いを成長させられるパートナーみたいな……何て言うか…その…」
必死の私の姿を見ても冷静だった彼を今でも覚えてる。