私の恋愛マニュアル
「その結婚を考えてる相手はどんな人なの?」
最も気になった質問を投げ掛けてみた
「そこが問題なのよね……」
華恋は目の前にある水の入ったグラスの中の氷を指でかき混ぜる
「彼ね、あり得ないくらい……いや信じられないくらい直球なの」
直球なの
と言われても、どう直球なのかよく分からない
そんな私の表情を読み取ったかのように華恋は付け加えた
「ストレートなのよ!私に対する想いが。思いのぶつけか方とか、接し方とか……誠実で真面目すぎるの」
「それって、いいことじゃあない?結婚には抜群に向いてると思うけど」
「不安なの。今まで私、恋愛でいい思いしたことないから。彼にも捨てられるんじゃないかって」
「彼とは付き合って何年経つの?」
「三年目よ。今年で」