タイムマシン
うつろな眼差しは少し笑ったように見えた。



「おう、久しぶり・・・・」



タバコを指ではさみ、やせ細った顔であの人は言った。




俯く彼を跪き胸に抱きしめた。




「あったけ~な・・・・・おまえ」


変わらない声・・・・・


「生きてて・・・・・よかった・・・・」





私は腕をほどき唇を寄せ


あの時を思い出すように


お互いの体温を確かめ合った。







その日から何日たっただろう



あの時と同じ朝の情報番組で


____彼の死が告げられた_____










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