キミと、ピエロ的恋愛遊戯。
次に奏良と顔を合わせたのは、何とかトーナメントのミーティング。
相変わらず、真面目そうな雰囲気で説明を聞いている。
一方の俺は、さっきからずっと上の空。
途中で、佑希に話し掛けられた気もするが、よく覚えていない。
それを見兼ねた先輩から、注意の声を浴びた。
「黒宮、ちゃんと話聞けよ〜。」
ノーリアクション。な俺。
のち、奏良の絶叫。
「はぁ〜〜〜っ!!?」
これには流石に驚いた。
何が起こったんだ?
「だから、奏良。お前と黒宮でペアにするから。」
「は?ペア??」
全く理解不能の俺を余所に、彼女はひたすら嘆いている。