キミと、ピエロ的恋愛遊戯。
珍しく寝付けないせいで、
約束の時間に危うく遅刻しそうになった。



待ち合わせ場所には
もう奏良がいた。






「・・・・・」


思わず言葉に詰まってしまった。


初めて見る彼女の私服。


学校で会う時の雰囲気とは
全然違う。





てか、メチャファッションセンスあるんじゃねー?



奏良の方に歩いて行きながら、
にやけそうな顔を何とか繕う。





「ちゃんと時間通りだな。」



「誰かさんと違ってね。」





なんて言葉を交わして
二人並んで歩き始めた。




見た目は本物のカレカノ。


みたいなデートのスタート。
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