キミと、ピエロ的恋愛遊戯。
少しの間ブラブラして、
近くのカフェに入った。



席に着くと、奏良が大きな溜め息ひとつ。





「どーしたんだよ?」



「・・・・どこに行ってもモテモテだね。」


「は?」




「皆千春のこと見てるもん。


なんか無駄に疲れた・・・」




そんなことを言われても。



困ってる俺に、
慌てて奏良が手を振った。




「ごめん!別にそういうつもりで
言ったんじゃないよ。



それより、誕生日プレゼント何か欲しいものとかないの?」




欲しいもの、か。






出てきた飲み物を飲みながら
考えてみる。




欲しいものは割とすぐ
手に入れるもんだから、

今すぐって聞かれると思い付かない。




奏良が俺の答えを
待っている。



「何を欲しがってると思う?」



逆に彼女に問い掛けてみた。





急な問い掛けに驚いて頭を抱えてる。

そんな真剣に考えるなよ。

なんて思いながら、
でも、彼女がなんて答えるのか
気になった。




しばらくして、ようやく奏良が
顔をあげる。


「わかんない。


だって私、千春じゃないし。」




そりゃご最も。




でも、普通嘘でもイイから
なんか具体的に言うだろ。




素直に言うところが他のやつと
違うよな。
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