キミと、ピエロ的恋愛遊戯。
はめられた?

なんて考えていたら、彼女の後ろから、昼間に会った先輩プラス何人かが入ってきた。


「1年は二人共来るのが早いな。」

「ちょっと・・・」

入り口付近でまだショックを受けている、約一名。


先輩が笑顔で彼女に言う。
「三神、諦めろ。お前も選手決定だ。」

「イヤすぎる!」

「あぁ、因みに拒否権ないから。」


なんだ、このやり取り。


てか、三神先輩って思ってたのと感じが違うな。



「何で私なの!?」


勉強もスポーツも、私より出来る人なんて沢山いるじゃん!

とか反抗しまくり。

へぇ〜、選手って大体そういう基準で選ばれてるのか。


って。
おいおい。勉強であんたに敵う人なんていないだろ。


まだ抗議を続ける三神先輩を無視して、リーダー的先輩は話し始める。



「それじゃ、ミーティング始めるぞ〜。」

簡単な自己紹介。
と、選ばれた理由。


佑希はスポーツ。
俺はまぁ、見た目も含めてトータル的に選ばれたらしい。


そして、彼女はというと。

「優等生だからな。“色んな意味”で。」
らしい。


やけに色んな意味って所を強調して言うな。

その時は、それくらいにしか考えてなかった。


どうやら、彼女は、俺のイメージとは随分掛け離れているのかもしれない。
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