幼馴染だから。(2)
「ゆ…っやぁ」
気づけば祐也に抱きついていた
祐也は何も言わずに背中に手を回してくれる
こういうとこ…好きだなぁ
祐也の暖かさに包まれた私はすっかり落ち着いていた
「んで?どうした」
私を抱きしめたまま聞いてくる祐也
その体温に安心してポツリ、ポツリと話し始めた
「あのね、町でみんな祐也のことばっかりみててね」
そこまで言ってまた涙が出そうになったので少しだけ無言になる
「祐也、モテるし…本当に私でいいのかなって…」
「ハァ…」
祐也が大きなため息をつく
私独占欲強すぎだし、呆れちゃった?
「お前、まじバカ…」
「なっ…!?」
顔を上げると同時にキスが私の唇の落ちる
…っえ!?
なんでキス!?
お互いの唇が離れると同時に祐也が二ヤッと笑う
「それ、ヤキモチだろ?」