幼馴染だから。(2)
どーせ祐也は照れてなんかないんでしょ!
「私ばっかり…」
ついつい愚痴が口からもれる
「はぁ?」
祐也の眉間にシワがよる
どうせウゼェとかおもってんでしょ!
いーもんっ!!
「お前なぁ…ったく」
そう言ってグイッと祐也の方へ引き寄せられる
そしてふんわり抱きしめたかと思えば私の頭に顎をのっけて大きなため息をはかれる
「俺の方が好きだし!分かった?」
「え―…?」
顔を上げようとするが顎が乗っかっているため顔が見えない
「顔には出てないかもしんないけど、お前が他のやつと話してるだけでイライラするし」
「それに、迎えいくのだって勇気いんだよ」
「お前のことどんだけ好きだと思ってんだよ。バカ」
祐也の口から次々と出てくる甘い言葉
付き合う前からずっとずっと欲しかったその言葉たちは私が泣くには十分だった
「ふぇぇ…祐也ぁ…」
思いっきり抱きつく私
祐也もそれに応えてギュッと抱きしめてくれる