幼馴染だから。(2)

「…俺、ここでいい?」

そういって彼女のところへ行こうとする涼を引き止める

「えぇ!?それじゃ意味ねぇよ!!」

「はぁ?」

なんで俺が…
なんで俺が…

なんて1人言をつぶやいていても、
ご機嫌のアイツには聞こえるはずもなく俺はどんどん教室に引っ張られていった
無理やりなのでもちろん誰かとぶつかりそうなわけで

――ドンッ
「うおっ」
「きゃっ…」

あんのバカ!
本当に誰かに当たっちまったじゃねぇかよ…

「わりぃ…」

「ううんっ!こっちこそごめんね!!」

ガバッと頭を下げる女
そんなに頭下げると髪、崩れんぞ?

…なんだこいつ。
第一印象はそれだった

パッチリした目
ふわふわな髪
日焼けしてないような白い肌

見た目はカワイイがちょっと抜けているその女

おもしれぇ…

女の興味もったのは久しぶりだった
…ってか、ちっせぇ

チラッと名札を覗く


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