幼馴染だから。(2)
…ふーん
『北山桜』、ね
その後、涼の彼女の親友ということが分かり俺の心はアイツにいつ話しかけるかでいっぱいだった…
アイツは幼馴染の伊坂でいっぱいだったけどな…
* * *
「ハァ…」
ついに、桜と伊坂がくっついたらしい
…まぁ、両想いなんてことはわかってたけどな
フラれた方は複雑だっつーの!
…諦めるしかねぇか
「…なぁ、ちょっと来てくんね?」
「うおっ!!」
1人で物思いにふけっていた俺の目の前にはなぜか伊坂が仏頂面をしてたっていた
なんだ?
喋ることなんてねぇはずだけど…
まぁいっか
話あるっぽいし
「いいけど…」
着いたのは屋上。
「……」
「……」
…なぜ、無言?
話あるんじゃねーの?