幼馴染だから。(2)
「…はぁ?」
こいつ、馬鹿だろ
桜お前しか見てねえっつーの!!
俺なんか眼中にもねぇーんだよ!
「お前さ、勘違いしてるっぽいけど…アイツお前しかみてねーよ」
「…マジ?」
「あぁ…」
俺がそういった瞬間伊坂の顔がパァッと明るくなる
…分かりやす。
…っていうか、本当に桜のこと大事なんだな
「…完敗だよ」
「え?」
わけがわからないというような顔をする伊坂
「桜、諦めてやるよ」
まぁ、既に諦めてるけど
そこは俺の意地だから
「そっか…ありがとな」
そういって微笑んだ伊坂
…桜、愛されてんじゃん