にゃーん!
「では璃桜、お前は間者か?」
「私はそのような者ではない」
「お前は何処から来た?」
「…それは…」
璃桜は口をつぐんだ
「ハァ…何故総司が話しかけたら逃げた」
「……に、逃げたわけではない…ちょうどまた走ろうとしていただけだ」
「何処に向かってるんだい?」
近藤が微笑みながら尋ねた
「……わからん」
「は?」
「とにかく江戸から遠いところに向かっているのだ」
やつらの手が届かぬところへ…
「ほぅ…つーことは江戸から来たってわけか」
「あ……」