にゃーん!
「半妖…」
みんな信じられないとでも言ったような顔で璃桜を見た
「私が怖いか」
璃桜は全てを諦めたように鼻で笑いながら言った
「…でも何で連桜はお前を捕まえたんだ?」
斎藤が眉をひそめながら尋ねた
「あいつは私の力を欲していたんだ」
「お前の力?」
「ずっと昔、母から聞いたことがあった。完璧な妖怪じゃないからそれほど威力はないが、私にも不思議な力がある、と」
璃桜は頷いてそういうとくるりと後ろを向き背中の傷をみせた
いきなり背中を露とした璃桜に幹部たちは驚いた
「ちょっ!!」
「たとえばこの背中の傷…これは昔…連桜にやられた…」
璃桜は震える言葉を落ち着かせるように一回深呼吸をしてから言った
「普通の人間なら致命傷のこの傷を私は数週間で治したんだ…傷痕は消せなかったが…」