にゃーん!

「だってそうでしょ。璃桜は江戸から、連桜とかいうやつから逃げてきたんだ。つまり璃桜は戻りたくないってことでしょ?」


それもそうだ、と沖田の言葉に納得する幹部たち

璃桜は辛そうに唇を噛んでまた俯いた


「璃桜君はここにいたいかい?」


近藤が優しく璃桜に尋ねた


「え?」

「璃桜君はここが、新撰組が好きかい?もし君が好きなら俺たちは君を守ろう」


璃桜はその言葉に目を見開いた


「俺たちは君を監禁したり差し出したりはしない」

「嗚呼!!そんなことぜってーしねー!」


璃桜の目から涙が一筋流れた


「みんな…」


連桜に何をされても流れなかったのに…
いつの間にか流れなくなっていたのに…




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