にゃーん!
「え…り…お…?」
僕は目の前にいる璃桜を見て目を丸くした
だって目の前にいたのはいつもの璃桜ではなかったから…
腰まである真っ黒だった髪は雪のように白く、昨日まで普通だった耳はまるで猫のような獣耳だった
そう、まるで…
まるで、白猫のようだ
「璃桜…なの?」
「………うん」
璃桜は頷くと顔を歪めて目を反らした
璃桜はまるで震える猫のように真っ白の耳を垂らしていった
「みんなには…言わないで」
「え?何で?」
「お願いだから…言わないで…」
どんどん涙目になる璃桜を見て僕はただ頷くしかなかった
僕は俯く璃桜にそっと手を伸ばし、本物かどうか確かめるかのように耳を触った
「……んんっ」
「あ、ごめん…」
赤面してくすぐったそうに体をくねらした璃桜を見て慌てて手をひっこめ、思わず僕も少し赤面する
「いや、大丈夫…」