にゃーん!

∽翼side∽


俺と璃桜が初めて会ったのはずっと昔…

俺がまだ餓鬼だった頃だ

俺は森の中を走り回ってたら無様にも脚を怪我しちまったんだ

脚は痛くて動けねぇし仲間を呼ぶにも呼べなかった

変な意地をはっちまってたんだ

本当格好悪ぃたらありゃしねぇ…

まぁ、それで困り果ててたときたまたま璃桜が近くを通ったんだ


『グルルルル…』

『狼さん…?動けないの?』

『グルルルル…何だお前』

『璃桜だよ!狼さんお怪我して動けないんだよね?』

『……』

『大丈夫!私が治してあげる!!』

『は?』


璃桜は俺を引きずりながら自分家まで運ぶと璃桜の母ちゃんの血で治してくれた

璃桜の母ちゃんも俺を受け入れてくれて家族のようにとても優しくしてくれた

怪我が治ってからも俺はしょっちゅう璃桜ん家に行っては璃桜と遊んだ




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