バッドエンドにさよならを

ぼんやりしながら帰っていると、スーツの男がこちらに近づいてきた。

「ユウ。」

「…伯父さん。」

死んだ母さんのお兄さんだ。IT企業の社長で、俺の学費や生活費の面倒を見てくれている。

父さん似の俺を毛嫌いして、しばらく会っていなかった。

「久しぶりだな。元気か?」

「…うん。なんでここに?」

「仕事でちょっとこっちに来たからついでに。」

「…はあ。お疲れ。」

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