バッドエンドにさよならを
「その逆だよ!ユウには幸せになってもらいたくて!」
「へ?」
「…ユウは、お父さんを亡くしたことで、お母さんも亡くして、それから親戚とも疎遠になって、友達も離れていって、ひとりぼっちで。そんなんじゃ人生楽しくなかったやろ?」
サワが何を言いたいのかわからない。
「だからユウには誰かといることの喜びを知ってほしかった。人の温かさを知ってほしかった。人生は楽しいもんなんだって分かってほしかった。」
だから俺に近づいて、友達になってくれたのか。サワのおかげで人とまともに会話できるようになった。みんなといることの楽しさを知った。