バッドエンドにさよならを
久しぶりにケータイを見ると、不在着信とメールが大量に入っていた。
ほとんどが担任と伯父さん。
そろそろ連絡取らないとまずいかな。
俺は履歴の一番上にある伯父さんの番号に電話をかけた。
「…もしもし。」
『ユウか?生きてるか?』
「…おん。」
『学校から連絡あったぞ。お前今学校休んでるのか?』
「…うん。」
『…何かあったのか?』
「…何も。」
『…今日ご飯でも行くか?』
「いや、いい。学校ちゃんと行くから。大丈夫やから。」
『…うん。なんかあったらすぐに電話せえよ。』
「…なあ、伯父さんは、父さんのこと許せる?」
『え?』
「俺と母さんを不幸にした父さんを許せる?」
『…許せん。』
そりゃそうだよな。
『でもな…』
伯父さんは言葉を続ける。