バッドエンドにさよならを
15、生活
翌日。
俺は学校に仮病の連絡を入れると、すぐさま家を出た。
早くサワの顔が見たい。サワに会いたい。
電車と新幹線を乗り継いで、俺はサワの家に向かった。
「…ここか…。」
サワんちの最寄り駅についた頃にはもう夕方で、近くの高校の生徒が大勢下校していた。
おばさんからもらったメモを見る。
「駅出て…こっちか。」
地図を見るのは苦手ではないのでなんとかなりそうだ。