バッドエンドにさよならを
「ユウにはほんとに迷惑かけっぱなしで。」
「いいんだよ。俺ら友達やろ。しばらく入院?」
「…うん。そうなるかな。」
「そっか。ちょっと休んで元気になったら一緒に帰ろうな。おばさんも多分もうすぐ来るから。」
サワは顔を歪めた。
「どした?どっか痛い?」
「ごめんユウ。やっぱり僕は帰れないや。」
「え、」
「疲れたんだ、もう。」
「サワ…?」
「もう、何も考えたくない。ごめんね。」
「え、ちょっと待てよサワ。そんなん時間が経てばなんとかな…」
「ごめん。バイバイ。」
「サワ、おい、ちょっと待てよ、」
サワがどんどん遠くなっていく。