バッドエンドにさよならを
「井上ー。おいこら井上ー。起きろよー。寝坊助かお前はー。」
サワの頬をペシペシ叩く鹿島。
「こりゃあ手強いぜ。井上なんだかんだで頑固だもんな。」
「え?」
「人に合わせてるだけの優男かと思えば、ちゃんと自分を持ってるんだもん。自分の信念は曲げないっていうか。」
「…そうだな。一度決めたことは頑なになるよな。」
「そうそう。この前だってさー、」
しばらくサワの話で盛り上がった。