バッドエンドにさよならを

「サワー。そろそろ起きてくれんと俺暇やー。」

頬を軽くつねってみるが、全く動かない。

ケータイを確認すると、おばさんからメールが入っていた。

『警察署から連絡があったので、先に行ってきます。
サワの状態は看護師さんから連絡があって聞きました。私が着くまでサワのそばにいてやってほしいです。
ユウくんにはたくさん迷惑をかけたみたいね。ごめんなさい。 』

おばさんはもうこっちに着いているのか。

あれ?おばさんはサワが俺の父親を階段から落としたこと知らないんじゃなかったか?

真実を知ったとき、おばさんはどう思うだろうか。

絶望するだろうか。サワを見捨てるだろうか。

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