バッドエンドにさよならを
20、おかえり


サワが目を覚まさなくなってから1週間と2日経った。

俺はずっとサワのそばにいた。まあ風呂とか入らないといけないから時々は病院の外に出ていたけど。
今日は退院の日。

とは言ってもサワは起きないからそのままおばさんの家に帰る。

「井上ー。さっさと起きろよー。またメールとかするからなー。」

鹿島が見送りに来ていた。

「今岡、元気でな。」

「おう。ありがとうな。鹿島も。」

「井上の意識が戻ったらソッコーで連絡くれよ。」

「おう。」

俺はサワと一緒に車に乗り込んでおばさんのところに向かった。

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