バッドエンドにさよならを
「このままサワが目覚めんかったらどうしよう。」
ボソッと呟く二宮。
「縁起でもないこと言うなや!」
中井は二宮の頭をしばいた。
「いった!」
「そんないらんこと考えんと、サワが思わず起きてしまうような面白い話でも考えろや。」
「面白い話?難しいなー。あ、そういえばこの前…」
二宮のオチのないつまらない話にもニコニコ笑っていたサワを思い出した。
今もサワは聞いてるんかな。心の中では笑ってるんかな。
そんな日々が一ヶ月続いた。