バッドエンドにさよならを
鹿島をサワの部屋に案内すると中井と二宮はギョッとしていた。
「なんで不審者招き入れてんの今岡くん!」
「こいつは不審者やないよ。サワが向こうの学校行ってたときの友達。」
「鹿島だよー。よろしくなー。」
鹿島は帽子とグラサンを外して挨拶をした。
「なんだー。サワの友達かー。」
二人はほっとしたようだった。
「井上ー。まだ寝てるのかよー。寝坊助ー。」
鹿島はサワの頭をペシペシ叩く。
「え、ちょ、」
「あ、そうそう。お土産買ってきた。お菓子どうぞー。」
「あ、ありがとう。」
鹿島はとことんマイペースだ。