バッドエンドにさよならを

鹿島をサワの部屋に案内すると中井と二宮はギョッとしていた。

「なんで不審者招き入れてんの今岡くん!」

「こいつは不審者やないよ。サワが向こうの学校行ってたときの友達。」

「鹿島だよー。よろしくなー。」

鹿島は帽子とグラサンを外して挨拶をした。

「なんだー。サワの友達かー。」

二人はほっとしたようだった。

「井上ー。まだ寝てるのかよー。寝坊助ー。」

鹿島はサワの頭をペシペシ叩く。

「え、ちょ、」

「あ、そうそう。お土産買ってきた。お菓子どうぞー。」

「あ、ありがとう。」

鹿島はとことんマイペースだ。

< 227 / 294 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop