バッドエンドにさよならを
「あー。二宮グズやから。勉強できんし、運動も得意やないし、センスないし、頼りないし、顔も中の中やし、とろいし、取り柄ないし。」
「それに引き換え野上くんは頭もいいし、運動神経もいいし、かっこいいし、児童会長やってたし、イケメンやし、気が利くし、お父さん医者やし。」
叩いていたやつは野上というのか。
「そういえば二宮と野上くん、同じクラスなんでしょ?野上くん気の毒ねー。」
「そうなんだ。」
「うん、 2人とも3組。てかそんなことより井上くん、これからよろしくねー。」
「あ、うん。仲良くしてなー。」
次の瞬間、もう女子たちは別の話題に移っていた。