バッドエンドにさよならを

「井上くんのおかげでな、学校楽しくなったんよ。野上くんに依存するんやめたら、楽になって、しんどくなくなって、生きてて良かったと思えた。」

「ははっ。大袈裟だな。」

「大袈裟じゃないよ!俺、自分がなんもできんダメ人間やから、生きてていいんかなって思って、やからいじわるされても依存することしか生きる術を見つけられんくて。でも、そんなことないんやって思えたん。全部、井上くんのおかげで気付けたんよ。ありがとう。」

「…うん。」

サワは照れて笑った。

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