バッドエンドにさよならを
「サワ、おめでとう。」
「ありがとう!」
今日はお祝い。
サワが大学に合格したのだ。4月から医大生になる。
「今日は俺の奢りだからな。」
「さすが社会人!太っ腹!」
「今日だけだぞ。」
サワは医大に進むことを最後まで悩んでいた。
自分の犯した罪を考えると、自分が命と向きあう現場に立っていいのかと迷っていた。
しかし、理系に秀でているサワの頭と、持ち合わせている優しさや思いやりを考えると、医者に向いていると思った。