バッドエンドにさよならを

数分後、中井と二宮がやってきた。

「久しぶりー!」

「おー。」

「二宮ー、寝過ごすとかアホやろー。」

「違うんよ!ほら!電車のシート意外と寝心地いいから!」

「何が違うんだよ。ったく二宮は。」

騒がしい空間。こうやって4人で集まるのは久しぶりだから懐かしい。

「それでは、サワの合格を祝してカンパーイ!」

楽しくて、テンション上がって、わーわー話して。一体いつまでこんなに騒げるのだろうか。

「またちょくちょく帰ってくるけんさ、こうやって集まろうな。」

「来年は二十歳やけん飲めるな!」

何故だろう。根拠なんてないんだけど、こいつらとは一生一緒にいる気がする。

どれだけ遠くに行っても、繋がってられる気がする。

来年も再来年ももっと先も、ずっとずっと。

3人を眺めながら、そんなことを思った。

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