バッドエンドにさよならを


相談室から解放され、教室に戻るように言われた俺とサワ。

「…なあ、なんでお前関係ないのに謝りに行ったん?」

「ユウが退学になるの嫌やったから。」

「…なんで?俺は別によかったのに。」

「将来のためにも高校は卒業しといた方がいいよ。まあ中卒や高校中退でもしっかり職に就いとる人もおるけど。」

「余計なお世話やん。なんでお前が俺の将来の心配しとんの。」

「ユウには、幸せにならなきゃいけない義務があるんだよ。」

「は?」

「僕には…ユウを幸せにしなきゃならない義務がある。」

「…意味わからん。」

「わからんでいいよ。」

サワは笑った。

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