バッドエンドにさよならを

「ユウ、離して。…ユウ?」

こんなにもサワの存在が大きなものになってるとは思わなかった。

「っ!泣かないでよユウ!」

また泣いてしまった。俺はどんだけサワに依存しているのだろう。

「お願い、泣かんで…」

なぜか知らないがサワも泣いている。

「サワ、」

「ごめん、ユウ。ごめんね。」

なんで謝ってるのかわからない。

「僕のせいで…ごめん。」

何がサワのせいなんだろう。

どうして謝ってるんだ。俺を拒絶したこと?それだったら許してあげる。だから俺から離れないで。

< 92 / 294 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop