Selfless love~無償の愛~
『!?なんで私の心が・・・・?ハッ!もしや、エスパー!?』
「ハア・・・・。いっぺん死ね。」
『死・・・・ってはぁぁぁ!?ちょっと、乙女になんてこと言うのよ!こんの、チャラノ助!』
「ぎゃははは!チャラノ助って!!サムライかよ!」
ハッ!しまったぁぁ!怒りに我を忘れて!チラッ。俊也先輩怒って・・・・って、あれ?わ・・笑ってる!?えぇぇ!?
「うお!?スゲェ!俊也が、笑ってる!!!」
「わ・・・ホントだ。珍しいね、俊也。」
『か・・・・』
「「か・・・?」」
『かっこいい・・・・』
「「は・・・?」」
『ちょっと!俊也先輩!笑ってる方が絶対いいですよ!!』
「・・・・ヤダ」
・・・・・こ・・・・子供みたいで、かぁいい☆
『ほら!口角上げて。にこぉって!』
「・・・にこぉ、これでいいだろ。」
『適当!適当すぎますよ先輩!』
「俺、後輩が俊也にハッキリ言ってるとこ初めて見た。」
「うん。俺も」
んもう!なかなかしぶといわね。
「フッ。お前、気に入った。俺の女になれ。」
『はい?』
「俺と付き合え」
『あんだって?・・・や』
「言っとけど拒否権ねぇぞ」
ず・・・ずいぶんと強引な。
『言っとくけど私には、夢があるの!!』
「「へぇ、どんな??」」
『優しい彼氏と、遊園地デート☆』
「・・・・かわいい夢だね。」
『佑真先輩分かってくれますか?』
「遊園地に行きゃあいいんだな?」
『はい!手をつないで、LOVE LOVE☆』
「・・・・遊園地行くぞ」
『はいぃぃぃぃ!?』
「おおおおお!!俊也が積極的ぃ!!」
何故!?何故にそうなる!?
「つーことで、佑真。」
「分かった、愛音ちゃん。」
『な・・・なんざんしょう?』
「今週の土曜日、帰宅部の愛音ちゃんは暇なはずだよね?9時15分にXX駅で待ち合わせ。分かった?」
『・・・え?』
なんという情報網!!恐るべしキュート佑真先輩!!かわいいのに、どこか違う!おしい!
「あ!俺も行・・・モゴモゴッ!」
「気を付けて行ってきてね、愛音ちゃん。」
あわぁわ!光輝先輩窒息しちゃうよ、佑真先輩!手!離してあげて~。
キーンコーンカーンコーン~~・・・・・・・
『ハッ!帰らなければ! ドキドキ!王子様パラダイス! が、始まっちゃう~!でわ!さようなら!』
「愛音チャンって、まさかのオタク!?」
「・・・らしいね。とくに恋愛系の。」
「前から思ってたんだけど、なんでそんなに知ってんの!?」
「生徒会長だからね。」
「生徒には知られてない・・・ってか、生徒会長がいる事態知られてないぞ」
「いーの☆」

~そのころの愛音~
『きゃぁ~!oo様~!!あ!XXちゃんも!かぁいいよぅ!・・・はぅぅ☆』
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