隣の彼の恋愛事情

secret：２ アイツの秘密

「今日は予定があるので、残業できません。書類の提出は早めにお願いします。」
朝のミーティングで念のため伝えておく。

（誰かさんが定時過ぎても仕事たのんでくるしね。）
鉄仮面（三浦さんね。）の顔をちらりと見る。

（相変わらず無表情～）

「まぁ、神崎も花金のアフターファイブぐらい楽しまないとな。」
バーコード（あ！課長のことね）が死語だらけのセリフをニヤッとしながら話す。

「ははっ。」
作り笑いもOLの務め！


ミーティングが終わるとあわただしく日々の業務が始まった。
電話と書類で頭の中をぐるぐるかき回されながら、今日の業務を無理やり終わらせた。
（１６時過ぎから、話しかけんな！オーラ出しながら仕事したかいがあった。）
定時は無理だったけど、頑張ったな、私。