隣の彼の恋愛事情
「愛の告白だよ!」
アイツが今日一番大きな声でそういって、前髪をガシガシとかき乱していた。
「サイッテー何こんな恥ずかしいこと言わせてんの?」
アイツはハンドルで顔を隠しながらそう言った。
「あの・・・それって、三浦さんがあの、その私のことを好きってことですか?」
思い切って聞いてみる。
「はぁ?ここまで言ってわかんないの?相当だな。俺は好きなやつしかそばに置かない。好きじゃないと車で送らない。好きじゃないと飯にも誘わないし、好きじゃないと実家まで押し掛けない。好きじゃないと無視され続けても連絡とる努力したりしないんだよ!わかったか?」
そう捲し立てた。
あっけにとられた私は
「は・・い」
と一言真っ赤な顔をして答えた。