隣の彼の恋愛事情
「お待たせしました」

そう言って現れた結子さんは今日も完ぺきなぐらい綺麗だった。

指定されたカフェは仕事帰りのOLさんや学生でにぎわっていた。

楽しそうに会話する彼女たちとは対象に、私たちのテーブルだけがぎこちなくその場の雰囲気にそぐわなかった。

「急に呼び出してすいませんでした」

一言そう謝っているうちに、ウェイターがオーダーを取りに来た。

私はミルクティーを、彼女はオレンジジュースを注文した。
< 237 / 335 >

この作品をシェア

pagetop