隣の彼の恋愛事情
secret:14 アイツの未来に寄り添う私
それから私たちはすれ違っていた時間を埋めるようにお互いの体を重ねた。

斗馬の私を丸ごと食べてしまいそうなキスはいつも私の体をじわじわと熱くさせる。

息が苦しくなって、私が空気を吸いこもうと口を開くのを見逃すことなく、甘い舌を侵入させてくる。

そうなると、私の体温は一気に上昇する。

(やけどしそう・・・)

翻弄されながらもふとそんなことが頭にうかんだ。

キスに酔いしれてる私を横抱きにした斗馬は私をそのまま寝室へと運んだ。
< 284 / 335 >

この作品をシェア

pagetop