隣の彼の恋愛事情
あくびを噛み締めながら、会社へ続く緩やかな坂道を歩いていた。
今日は金曜日。頑張れ私。気合だ私。
自分に話かけながら、今日の仕事への気分を上げていく。
「おはよ~!」
後ろから、声がかかり振り向くとそこには同期入社の 千葉早希(チバサキ)がにっこりと微笑んでいた。
この『にっこり』に、いい予感がまったくしない。早希がこの顔をするとき面倒なことがおこる。
「お、おはよう。」
にっこりの早希にひきつり笑いの私。
「紅、今日暇だよね?」
「え?うん・・・。」
ハナから暇って決め付けちゃってるよ。
「もちろん暇だよね。うん。紅は暇だよね。そんな暇な紅に今夜は素敵な夜を提供しま~す。」
にっこり2割増し。
「確かに暇だけど、暇、暇、言い過ぎじゃない?」
じろりと早希を見る。
「それに素敵な夜って・・・。」
私の言葉を遮って、早希が言う。
「コンパよ~。今回はイケメンぞろい。しかも全員、医者。」
目をキラキラさせながら、熱く語る早希。
早希は、寿退社するためにあらゆる努力を怠らない。その最たる努力が週末ごと(いや週末以外でも!!)に行われるコンパ。
「早希さ~ん。申し訳ないけど、医者とかコンパとか興味ないデス・・・。」
コンパとか苦手なんだよね~。早希も知ってるはずなのに、こう毎度毎度なんでさそってくるんだろう。
今日は金曜日。頑張れ私。気合だ私。
自分に話かけながら、今日の仕事への気分を上げていく。
「おはよ~!」
後ろから、声がかかり振り向くとそこには同期入社の 千葉早希(チバサキ)がにっこりと微笑んでいた。
この『にっこり』に、いい予感がまったくしない。早希がこの顔をするとき面倒なことがおこる。
「お、おはよう。」
にっこりの早希にひきつり笑いの私。
「紅、今日暇だよね?」
「え?うん・・・。」
ハナから暇って決め付けちゃってるよ。
「もちろん暇だよね。うん。紅は暇だよね。そんな暇な紅に今夜は素敵な夜を提供しま~す。」
にっこり2割増し。
「確かに暇だけど、暇、暇、言い過ぎじゃない?」
じろりと早希を見る。
「それに素敵な夜って・・・。」
私の言葉を遮って、早希が言う。
「コンパよ~。今回はイケメンぞろい。しかも全員、医者。」
目をキラキラさせながら、熱く語る早希。
早希は、寿退社するためにあらゆる努力を怠らない。その最たる努力が週末ごと(いや週末以外でも!!)に行われるコンパ。
「早希さ~ん。申し訳ないけど、医者とかコンパとか興味ないデス・・・。」
コンパとか苦手なんだよね~。早希も知ってるはずなのに、こう毎度毎度なんでさそってくるんだろう。