隣の彼の恋愛事情
コンビニで公共料金の支払いをすませようと、早希には会社に先に戻ってもらった。

お気に入りのカフェラテと眠気覚ましのガムを手に支払いを済ませて会社へ戻ると、受付前で困っている様子の女性をみかけた。

スーツ姿ではないので、個人のお客様だろうか?

受付は別の接客中で女性には気がついていない。

「あの、お困りでしょうか?」

気になって声をかけてみると、振り向いた女性は少し驚いた顔を見せたあとに、優しい笑顔をこちらにむけた。

(すごく綺麗な人。)

第一印象はそれ以外言葉が出てこないぐらい素敵な人だった。

長い黒髪はまっすぐ肩下あたりでゆれて、白い肌は透明感にあふれていた。
頬はほんのりピンク色で可愛らしさをより強調させていた。

< 60 / 335 >

この作品をシェア

pagetop