それでも君が好きだよ

体育会と恋心


「おっはよー!!」



「うっす…。」



私はいつも通り、席が隣の柏原くんに声を


かける。彼は今日もいつものようにメロン


パンを口に食わえて席についていた。



ただ、いつもと違うと言えば……



「わっ!皆、私のデザインしたTシャツ着てる!!」



回りを見渡す限りの水色一色の教室。


1-5のクラスカラーは水色。


はちまきの色も水色で統一されている。



「あっ…あのさ…。俺、お前の事を
『音』って呼んでもいいか…?」



「ほぇっ!?」



「え…?変な声だしてどした?
何かボケーっとしてんな?」
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