それでも君が好きだよ
時間が刻々と進んでいく中で
1つだけ頭から離れない言葉を
胸の中から何度も消そうとした。
『俺、北野 結愛と付き合うことにした。』
彼が選んだ道が間違ってるはずがない!!
それに私の親友が番場くんと付き合う
ことになったんだよ!!応援しなくちゃ!!
なのに何でかな…?応援したくなくて…。
結愛にちゃんと聞こう。
そんな思いを胸に迎えた五時間目の体育。
「ねぇ…結愛、番場くんと
付き合うことになったんだって?」
体育館へと向かう途中で結愛の
腕を掴んで思わず引っ張ってしまった。