それでも君が好きだよ
そんな私を急かすかのように少し
遠くから誰かの声が聞こえてきた。
「あの猫、今日は雨なのに、木の上に
登ったから降りれなくなったんだ…。」
「誰か助けにいこうよ…。」
「お…俺パスな!!無理だし!!」
なんの事だろうと思って
私は声のする方へとかけていった。
すると…
皆が体育館へと続く
屋根の下で集まっていた。
「ヤバイな…あのままじゃあの猫…。」
皆が心配そうに見るその先には
小さな子猫が木に登って
降りれなくなっている光景が見えた。