それでも君が好きだよ

私は顔を伏せて涙が溢れそうになった。



必死に体操服を隠すけど


皆の目の色は変わらない。



いっそのこと、ここから逃げてしまおう。



そうとまで考えたその時!!



「……………黙れっ!!」



というとても低い…そんな声が聞こえた。



私が顔をあげると柏原くんが


みんなを睨み付けていた。



「てめぇらのが恥ずかしいんだよ!!助けに行かずに人任せにしたてめぇらのが…。
音をバカにするやつは許さねぇ…。」



柏原くんはどれほどに強い勇気の


持ち主なんだろうか…。


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