それでも君が好きだよ

そして柏原くんは又、すぐに花屋さんから


戻ってきて私にそっと花束を差し出した。



「ほら…これで元気出せよ…?」



「あっ…ありがとう…。」



私は手渡された花のブーケを見た。


赤と白と紫の三色で綺麗に飾られた花。


これは何て言う花なんだろう…?



「アネモネっていう花なんだ。」



「えっ…?」



「俺の好きな花。綺麗だろ?」



「うん…とっても綺麗…。」




柏原くんもこんな綺麗な花のような


心を持ってるんだろうな…。
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