それでも君が好きだよ

そして、私のとなりの

パイプ椅子に腰かけた。



少しの間、気まずい沈黙が続く。



きっと私、番場くんに何て


話しかければいいのか分からないんだ。



それにここにはおばあちゃんがいる。


私、やっぱ帰らなきゃ…。



「えと…私、おばあちゃんが心配で
来ただけだから…。早く戻んないと…。」




私はパイプ椅子から立ち上がって、


病室を出ていこうとした。
< 162 / 272 >

この作品をシェア

pagetop