それでも君が好きだよ
「番場くん、教えてよ…。
何があったの?私たち…友達でしょ?」
そう言って、番場くんの震える手の甲に
私の手のひらを重ねようとした時だった。
番場くんの表情が変わった。
それは、まるで何かに縛られる野獣の
ようで…苦しんでいるようにも見えた。
私は思わず重ねようとした手を止めた。
「悪いけど俺たちは友達なんかじゃない。ただの他人…友達以下の関係だ。」
番場くんから突き付けられた言葉は
私の胸を大きく壊していく。