それでも君が好きだよ

―――そして、次の日。



俺はいつも通り朝練を済ませて、チャイム


が鳴るギリギリに教室に入った。




俺の席の隣にはいつもとは違う暗い


表情を浮かべる新井の横顔とその隣で


俺を睨み付ける柏原がいた。




俺は無言で隣に座った。



そして、いつも通り机に顔を伏せて


誰も近づけないように壁を作るんだ。






チャイムが鳴ると同時にドアが開いて


先生が教室の中に入ってくる。

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