それでも君が好きだよ
意見として多かったのは喫茶店。
誰も反対意見がなくサッと話が進んだ。
―――キーンコーンカーンコーン…
チャイムが鳴り響き授業が終わる…。
その後も俺と新井は目も合わさず、
気まずい雰囲気のまま
放課後を迎えることになった。
「和佳、部活だし、早くい行こっ?」
俺の席に来た北野結愛は
嬉しそうに微笑む。
「…………。」
俺はなにも返事もせずに席から
立ち上がる。そして、北野の隣に
並んで同じペースで歩きだした。