それでも君が好きだよ
そんな事を考えていた時、俺の頭の中に
凄い真っ黒な心の声が飛んできた。
「音…何か嫌な気がする…。」
俺がそう言って噴水近くのベンチから
立ち上がった時、『ガシャンッ』という
何かが壊れるような…音がした。
音は俺の袖をつかんで俺の足を止めた。
「私が行く。柏原くんはここにいて!!」
音は本当は気づいてたのかもしれない。
夢の中で出会う少年が俺と番場で
それが今正夢となっていることに……。